生活の知恵情報

以前はメルカリブログでしたが今後は違う視点で運営していこうと考えております。

2018年04月

作者の「斎」(いつき)は本物の霊能師で実際に鑑定をする。
幼少期から強い霊感を持っており様々な超常体験を経験する。
30代後半から能力を自在にコントロールできるようになり本格的な浄霊活動を開始する。
現在も相談を受け付けている。
依頼者の氏名、生年月日を元に霊視を行う。
自分の体験を生かし、漫画家小林薫とタッグを組み株式会社ぶんか社発行「あなたが体験した怖い話」に「強制除霊師・斎」の連載を始める。
主人公はサディスティックな除霊師「斎」だ。
家系に起こる様々な不幸、不可解な出来事は先祖がかつて大量の殺人をしていた侍だったという由縁からきたものなのか。
「全身に激痛が走るんです」「実家の旅館に毎晩女の幽霊が出るんです」「誰もいない部屋で子供の足音が」様々な霊障を霊視し解決に導く。
落武者をオッチーと呼び、目が合うとチッと舌打ちをしてお茶を一緒に飲みながら話を聞いてあげ、諭し、天界へと上げてあげる。
斎の力は本物だ。
何故、教科書のように「強制除霊師・斎」を読むのか?斎談より:人にはお腹の中にいる時から守護霊が付く。
だいたい3人から6人のチームから成る。
守護霊は霊体になった自分の修行のために主人を守る事務的なSPである。
なので先祖が守護霊になることはまず無い。
子孫の守護霊になるとどうしても甘やかしてしまうからだ。
なるほど、もっと知りたくなる。
本に出てくる目に見えない障りの力を自分の人生に重ねて読むのも面白いのではないだろうか。

安達哲による大人の絵本である。
安達哲といえば「お天気お姉さん」「さくらの唄」(講談社)が代表作だ。
バカ兄弟は3歳で双子の姉弟だ。
姉は地主御寧莞(じぬしおねい)弟は地主純一郎(じぬしじゅんいちろう)巣鴨に2人で住んでいる。
父はボストン大学の教授、母は国連看護師として世界中を飛び回り忙しい。
近所の人たちはこの双子の姉弟を宝物のように思い、協力して育てている。
中でも巣鴨の料亭「稲月」の中居である静(しずか)さんは姉弟の母の友人であるので、特に目にかけている。
おねいはピアノが大好きで一生懸命ピアノを弾く。
純一郎は勉強が大好きで百科事典をよく読んでいる。
おねいが遊びに誘うと「今、知識の水を飲んでいるんだ。
邪魔しないでくれ。」とピシャリと断ったりする。
でも純一郎は「おねいには力及ばず敵わない」と思っている。
両親に久々に会う時はパリの凱旋門の下で待ち合わせをし、オリエント急行に乗って出かけたりする。
現実離れしているが、もしかしたらこんな風に育てたら天才は生まれるかも、などと思ってしまう。
5年後、2人が18歳になった時のことを書かれた最終巻は読んでいて「くぅー!やるねぇ!」と嬉しくなってしまう。
巣鴨のお年寄りや、飲食店で働く人たちに育てられているバカ兄弟をもしかしたら本当に巣鴨にいるんじゃないかと期待してしまうのだ。  

新宿花園界隈の路地裏にある飯屋でマスターと客が織りなすストーリーが何とも魅力的なのだ。
夜中の0時から朝の7時まで営業するこの店には「めしや」と書かれた暖簾が掛かっているが常連達は「深夜食堂」と呼ぶ。
メニューには「豚汁定食、ビール、焼酎、酒」しか書かれていない。
「酒は3本までがうちのルールだ。
」がマスターの決め台詞。
しかし客が注文するものは何でも作ってくれる。
口数は少ないが客の話はよく聞く。
客にはAV男優、新米刑事、大学教授、噺家、船乗り、ストリッパー、ボクサー、近所の人、ヤクザ、オカマ。
客が注文するメニューは豚バラとトマト巻き、里芋とイカの煮物、甘い卵焼き、春雨サラダ・・・。
1話に登場人物が注文する料理にまつわるストーリーが展開してそして完結する。
ある日、ヤクザの竜さんが飯屋に入って来る。
あまりのヤクザ然とした風貌を見て怖さのあまり、客が1人店から逃げ出して帰ってしまう。
竜さんはただご飯を食べに来ただけなのに。
しかも注文は赤いタコさんウィンナーだ。
懐かしそうに、嬉しそうに食べる竜さんを黙って見つめるマスター。
「マスター、会計」「〇〇円だよ。
さっき帰っちゃったお客さんの分も入れて。」すると一万円札を出し「つりはいらねえよ。」と帰っていく。

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